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極楽寺がらす工房(ガラス)

鎌倉で極楽寺がらす工房を築く岩沢彰一郎さんと睦子さん夫妻。
極楽寺がらすさんとして1度、岩沢睦子さん個人として1度出展くださっています。
今回は、極楽寺がらす工房として、アニバーサリー展に出展くださいます。

Q1
極楽寺がらす工房さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
二人の作風が違いますので、お互いの作品と共作の作品を出展します。
彰一郎は雪代シリーズを出します。
ガラスの表面がサラサラとした肌触り、薄っすら透ける白い物や一手間加えた作品。
画像は雪代と雪代の間にオリジナルパーツを付けた透明ガラスをカップリングしたグラスになります。
他にグラス・一輪挿し・蓋物など出します。

睦子はkirieシリーズ。
黒いガラス生地を作りサンドブラスト技法で絵柄を彫り込んで表情を付けています。
自分癒しの猫柄が多いです。
彫り込んだ事で表面の凹凸の手触りが心地良く、絵柄も剥がれる心配が有りません。
グラス・花入れ・鉢・ポット等を出します。画像は月夜グラスとポットになります。

共作の干支や鏡餅は、工房立ち上げ時から2人で毎年大切に制作し続けています。
お家でホッコリ和む時間に活躍してくれれば幸いです。

Q1-1

Q1-2

Q1-3

Q2
極楽寺がらす工房さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
ガラスを溶かしている溶解窯です。
工房立ち上げ時、自分たちでコンクリートを流して作りました。
制作中は1200℃になり、夏場など工房内は大変な温度になりますが、冬場は近所のお爺さん達が温まりに来ます。
19年経って、所々不具合やご機嫌が悪くなりますが、この子が居ないと何も出来ません。
大切な窯です。

Q2

Q3
極楽寺がらす工房さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
「信楽焼 長角皿」 案山子窯陶芸工房 故山田先生より譲り受けた作品です。
ガラス製品とは対照的な大地を感じさせる大胆なテクスチャーに魅せられて愛用しています。

Q3

貴重な窯の画像もありがとうございます。
今年の猛暑の中にも、制作に励まれたおふたり。
爽やかな秋の日に、皆様と制作の実りを介して豊かな交流がはかれますように。

極楽寺がらす工房さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜の中央部。
作家ページはこちらです。
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